残念な時帰呼が綴る 残念な感じのON>OFF生活


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おはようございます(^0_0^)

先日の拍手 ありがとうございます。とっても励みになります。 調子に乗って またまたエレミシャSSを投下。

今回は エレフの独白みたいな 特にどうと言う事の無いSSですが 宜しければ 以下へ お進みくださいませ。






夢を見ている

(どんな夢?)

そう、君が居て 僕が居て…


(それから?)

うん はっきりしないんだ

いつも、いつも 君を抱き寄せようとすると
真っ白な霧が掛かって来て 何も見えなくなってしまうから…


どうしてなんだろう? こんなに 君を探しているのに見つからない。

雨が降り、風が吹き、月日が流れ、楽しかった思い出は朧に霞み 何もかもが遠ざかって行く…

今、君は 何処に居るんだろう?

この広い大地の果て 何処までも広がる海の向こう、見はるかす彼方を望み 想いを馳せる。

けれど、眼に入る物は 荒れ果てた景色と打ちひしがれた人々の姿だけ。


何故、人はこれほど苦しんでまで傷つき続け、何を求めて果てしなく彷徨うのか?

(ソレハ、アノヒトノ仕業ナノダヨ…)

あのひと?

(アア、彼女ハ 満タサレルコトノナイ渇望ノトリコ、彼女ノ望ムモノハ 仔ラノ苦悶ノ顔 悲痛ナル叫ビ)

深く眠りに堕ちると 必ず彼がやって来る。


(駄目よ、彼の声に耳を傾けては…)

耳元で妖しく囁く甘美な言葉と 心の奥底から聞こえてくる懐かしい声


やめてくれ、僕は もう疲れたんだ。

本当は 知っている。

何があったのかを… たとえ、どれほど彷徨を続けようと 喪われたものは 二度と取り戻せないという事を…



だから 夢見るんだ。


せめて、夢の中で逢えたなら…。 それが 僕のささやかな望み。


まどろみに堕ち 何もかも忘れ 何もかも失う前の懐かしい日々を想う…

父の頬ずりが髭で痛かった事、母の抱擁のやわらかな温もり、幼かった君と僕との果せなかった約束


僕は眠る。 君に出会う為

何もかも 取り戻すために




ほんの束の間、


君の吐息を間近に感じたような気がした。

目覚める前の ほんの一瞬…


けれど その幸福は 無慈悲にも破られ

此処に在るのは 手に触れられるほどの悪意を孕んだ 女神の紡ぎだす運命という名の㐂劇


絶望が 雨のように降り注ぎ 僕の心に冷たく染み込んでゆく


だが、僕は 歩み続ける。

たとえ、この両手が血に塗れようとも

此の身が朽ち果て 土に還る日まで…

果てしなく罪を繰り返し 数限りなく懺悔を奉げ 己を傷付ける。
 
そうすれば いつか 何処かで 君に再び出会える。

 そんな気がするから…。






    【まどろみ】   了


 


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