残念な時帰呼が綴る 残念な感じのON>OFF生活


総閲覧者数: 現在の閲覧者数:

2017/09123456789101112131415161718192021222324252627282930312017/11


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
こんばんわ

なんとか頑張ってはいるのですが
自然の摂理に背く事が出来ず 暑さに負けそうな時帰呼です。

八月ってことで 恒例の季節ネタを投下します。

えっ!? 原稿?

あああ すみません すぐに原稿へ戻ります~;;;



******


閉ざされた視界 漆黒の闇の中 スコルピオスは 己の中の不安と戦っていた。

此処は敵地 周りは数十名もの敵に囲まれ
先程まで傍に居たはずのオリオン達の気配は消え去っている。

(どうする? スコルピオスよ)

自分自身に問いかける…

けれど答えの返ってくるはずは無い、 これこそ 絶体絶命というやつだ・・・

奇妙なことに スコルピオスの顔には
今の自分の置かれた窮地を 楽しむかのような笑みが浮かんでいた。



いいだろう 敵の思惑に 敢えて乗ったのは無謀と 後の世の歴史家に謗られるとも
アルカディアの王家の者として 逃げる訳にはいかぬ状況だったのだから。



息をひとつ 深く吸い込み すいっと 止める…

スコルピオスは たしか 以前読んだ書物にあった言葉を 思い出した。



心眼… 眼に見えぬ物をも 見抜く力
物事の真理を感ずるほど 研ぎ澄まされた感覚



それが いきなり身につくとも 思われぬが
他に 方法が無いのもまた 今 此処に有る真実なのだ。
諦めるわけにはいかぬ、 例え どのような無様な結末を 迎えようとも!



そして、  闇の中 一筋の光明が射したかのような 錯覚を感じた。



いや 錯覚などでは無い たしかに感じるのだ
見えるはずも無い 其のモノの気配を (これが 心眼というものか!?)

スコルピオスは 自嘲した、 そんな事は有りえ無い
この追い詰められた状況で 生き物としての生存本能が
己の六感を 尋常では計り知れぬ程 奇跡的に高めたに違いない。



そんな事は どちらでも良い
今 重要なのは 敵の位置が まるで夜空に輝く星のように鮮やかに
スコルピオスの脳裏に 浮かんでいるという事だ!

見える 見えるぞ! いや 正確には 奴の臭いが感じられる!!!



「フフッ 青いな…」 (いや 青臭い!!)

そう呟くと スコルピオスは 大上段に構えた剣を 力いっぱい振り下ろした。

「そこだぁー!!」 

ぶるぅわぁあぁああ~!!!

バシゃぁあっ!!

確かな手ごたえ、  目的の頭上に見舞われた一撃の下に 其れは砕け散った!
…と 同時に スコルピオスの紅潮した顔を、 剣を握る手を、 大量の液体が濡らした。






「お見事です 殿下!!」

「やったね!スコピー!!」

途端に 息を殺して見守っていた 部下やオリオンが 喝采を上げた!



スルリと 目隠しを取った スコルピオスは
眼前に転がる 見事に真っ二つに叩き割られたスイカを 確認すると
全てを見守っていたソフィアに向き直り こう言った。


「約束は果たした! これでこのビーチでの夏の間の使用権は
われらアルカディアの物だという事で 依存は無いな!? ソフィア殿!」

「悔しいですが 約束は約束… 良いでしょう! お好きに御使い下さい スコルピオス殿下」

取り巻きの少女達を 引き連れ ソフィアは 神殿へ 引き上げていった。


「やったぁ~~!! これで気兼ねなく 遊び倒せるぞ~~!!」

オリオンは 巨大な浮き輪を 引っ掴むと
打ち寄せる波打ち際へ 駆けて行き 一気に青い海に 飛び込んだ。

オリオンの心底嬉しそうな はしゃぎようを見て
微妙な顔で微笑みながら スコルピオスはビーチチェアーに寝そべると
冷たいトロピカルカクテルを手に取り ストローを咥えてぼやいた。 

「やれやれだ…」



       【八月/闇の中】 ・ 了 

スポンサーサイト
 コメント
この記事へのコメント
おおおおお スコピーすごい!
スイカを割るだけでこんなに格好良いのはスコピーくらいですよw

面白かったです(^ω^)

原稿お疲れ様です!
2010/08/08(日) 20:19 | URL | 紫織 #-[ 編集]
> 紫織さんへ


そうです!これがスコピー殿下クオリティーです!!

何をするにも 全力! 全身全霊を傾けて 取り組むという
見習うべき 彼 唯一の美点ってやつですWW

しかし、三話目では 彼も やはり人の子だったという
オチが付いているのですがねWWW

『だって にんげんだもの』

原稿 頑張っています ありがとうございます

ああ 私の傍にも ポリュさんみたいな人が居れば…

いや… やっぱり 要りませんWWW 
2010/08/10(火) 09:53 | URL | 時帰呼エトワール #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。