残念な時帰呼が綴る 残念な感じのON>OFF生活


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こんにちは 昨日に引き続き 多仮眠で描いた落書き投下

コミティアで入手した紫織さんとささみさんの合同誌に
もろ影響されまくりの時帰呼です。

女の子同士の友達って 良いですよね。
(いや、そんな事無いよって声も聞こえてきそうですが…)

以下は ぱぴこさんとの絵チャから生まれた ちよっとしたSS

因みに サンホラは 一切関係ない話しです。




******



「ねぇ 幽霊の存在って信じる?」

「ええ? どうしたの 急に!?」

「うん 私 見たんだ 先週…」


何処からか聞こえてくる日暮らしの鳴き声が 去りゆく季節を押し留めようと
必死になって泣き叫んでいる午後

いつも 通い慣れた通学路で 小学校以来の友人『尊』が 不意に振って来た話題は
明るい夏の日差しの下では その言葉以上に現実味を感じさせないものだった。

けれど、始まったばかりの二学期に 思いっきり癒鬱になっていた私にとって
その話題は かっこうの気分転換のネタに思われた。


   
「なんかさ ふわっと見えたんだよね」

そう言いながら 尊は 自分の目の前に手を挙げ その時の事を語り出した。

「そんなこと言って 私を 驚かそうったって こんな真昼間じゃあ 効果半減だよ…」

そう言いながらも 私の背中には冷たい物が這い上がって来ている事を感じずにはいられなかったのだが
いくら怖がりの私でも 降り注ぐ日差しと行き交う人や車の音の中では 恐怖心より 好奇心の方が勝るというものだ。


「聞きたい?」

尊は 意地の悪そうな笑いを浮かべながら 聞き返してきた。


ああ 言い忘れてたけど 彼女は 天王寺 尊 17歳 廷臣高校二年生。

実家は いわゆる仏具やさん いや神様関係も 扱っていたから 本当はなんて言うんだろう?
とにかく、 そっち関係には 無縁ではないって訳だ。
その名前も (よく、タケルと読まれて 男子に間違われるけれど) 『みこと』って言う
それっぽい名前だったりする。 いわゆる 霊感の強い普通の女子高生。

私の名前は 鈴木 香澄 17歳 同じく廷臣高校二年に在籍する女子高生。

いや 私に関しては 取り立てて解説する事は何も無いんだ。
名は体を表す… 日本人で 一、二を争う ありふれた苗字に かすみって言う
今にも消え去りそうな名前を付けた両親のネーミングセンスには 脱帽ものだと
常々感心している極普通の女子高生です。


「うんん まぁ…ね」

なるべく ひきつった笑いにならないように気を付けながら 私は答えた。

蝉達は 私達の会話を打ち消さんがばかりに なお一層大きく泣きだしたようで
まるで永遠に続く耳鳴りの様だ。


「それにしても あっついね」

尊は 間も無く見えてきた氏神様を祭る神社を こんもりと取り囲む森を指差して言った。

「ねぇ ちょっと そこで一休みしていこうよ」


子供の頃から 何度も尊と遊んだ神社の境内に 足を踏み込むのは 何年振りだろうか?

相変わらずの五月蠅い蝉達の声が時雨の様に降り注いでいたが
この境内だけは涼しい風が吹き抜け 少しだけ汗が引いて行くような気がした。

見上げると 樹齢何百年か分からない程の大樹が 二人を見下ろしている。
あらためて思うと こんな風に神社の木々を見上げた事は これが初めてかもしれない。

こんなに、大きく高い木は すっかり市街地化した この街の中では 此処だけしか無いだろう。
真直ぐに伸びた驚くほど太く立派な幹は 根元辺りは苔生し、
ずっと上の方では 幾重にも別れた枝に 青々とした葉っぱが生い茂り 夏の強い日差しを遮って
きらきらとした 光の欠片が その間で 真昼の星の様に煌めいていた。



「相変わらずだね」

その声に我に返り 振り返ると、尊が 微笑みながら見つめていた。

「えっ?」

ああ そうだった、 幽霊の話をしていたんだった。

「どうする? 私は どっちでも良いんだけど」


実際 すっかり頭の中から その事が消え失せてしまっていたけれど
いまさら 話題を変えるのも 尊に悪い気がして 一生懸命笑顔を取り繕いながら聞きなおした。

「もしかして、此処で見たの?」


「此処じゃないわ… 見たのは」

尊は 今度は苦笑いを浮かべながら言った。

「先週末、隣町のお祭りに二人で行ったじゃない。その時のことよ…」


ぞくっとした。 だって それじゃあ その時…

「そうね その時 香澄も一緒に居たんだよ」

尊の顔に また 意地の悪そうな笑みが 戻っていた。


  
to be Continued……

 
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 コメント
この記事へのコメント
わあああヽ(・∀・)ノ
続きがすごく気になります!!

まさか一つのイラストから話が生まれるなんて思ってもなかったですw

時帰呼さんの想像力と文章力に脱帽しました!
2010/08/30(月) 18:35 | URL | ぱぴこ #92shUbBQ[ 編集]
> ぱぴこさまへ

こんにちは すみません 返信が遅くなった上に
【夏祭り】は まだ完結していません。;;;

今回は 中盤に差し掛かって来た所ぐらいまでのUPですが
頑張って 書きますので もう少し待っていて下さい。

それでは 鈴木は WEBで…

2010/09/01(水) 15:53 | URL | 時帰呼エトワール #-[ 編集]
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