残念な時帰呼が綴る 残念な感じのON>OFF生活


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こんばんわ(^0_0^)

土曜日だというのに 出勤して 残業までやってきた クタクタの時帰呼です。

昨日のメルメルさんの正体に関する私の考察というより妄想に 拍手を戴き驚きつつ感謝しております。

あんな妄想に賛同くださるなんて 本当にありがとうございます。

さて、本日は 私の頭の中に ふと湧いて出た、【Moira】の困った二人組 スコピーとオリオンのちょっとした、とくに意味も他愛も無い お話しをUPします。

宜しければ ご一読を…。





【抱き枕】



かさりと 頬を撫でる感触。

(止めてくれよ… まだ、寝ていたいんだ。)

次には、頬に触れる 柔らかな感触。

其れは少しばかり濡れていた。


カタカタと窓枠が揺れて 隙間風が ぴゅーっと吹きこんで来た。

俺は、ぶるると身震いして 掛け布を頭のてっぺんまで引き上げる。



ぎしりと寝台が軋む音。

ふうぅ…と、溜息がひとつ

(…らしくないな)

そう思って 少しばかり布をずらして 様子をうかがってみる。


(どうしたんだい?)

そう一言 尋ねれば、普通の人間なら

「いや、何… 大したことじゃないんだ…」

最低でも それくらいの事は言って返すだろう。

けれど、この溜息の主は 普通の人間じゃない。

おっと! 失礼。これは、言い過ぎかな…?


まぁ そんな事は どうでもいいや。
本人だって、そう思っているに違いが無いのだから。

とはいえ、わざわざ 俺の寝ているすぐ隣にやって来て、
大きな溜息を聞かすなんて まったくもって …らしくない。

これは、やっぱり聞いて欲しいって事なのかな? その溜息の訳を…。

仕方がない あまり気が進まないが ちょっとだけ…

「どうしたんだい? スコピー」

「うるさい! 黙っていろ!」

(ほら来た! まったくもって扱いにくいったら無いじゃないか。この男は…)

不意に、スコピーが どさりと横たわり、その重さに耐えかねた様に ぎしぎしと寝台が不平を上申した。

めんどくさいから、じっとして様子を窺っていると、じんわりと暖かい体温が背中越しに伝わって来た。


狭い寝台の上に 背中あわせに男がふたり、じっと身動き一つせずに お互いの息遣いを聞いている。


こうしていると、さっきの腹立たしいスコピーの台詞は 霞みの様に消え去り、後に残ったのは なんだか訳のわからない安堵感。

今なら この憎たらしい殿下を ぎゅううっと抱きしめられそうな気がした。

(きっと本人は嫌がるだろうけどな)


そう思った途端、とんでもない力で 後ろから抱き絞められた。

「イタタタタッ!! 何すんだ、スコピー!」

そう言うと さっきと同じ台詞が聞こえて来た。

「うるさい! 黙っていろ!」


(ふうん…。 こいつはよっぽどの事が有ったんだな)

けれど、どうせ理由を聞いても 返ってくる台詞は想像がつく。 だから俺は無駄口を利いたりしない。

それに、いつもはしかめっ面をして ふんぞり返っている大の大人が、一回りも年下の小僧ッ子に(助けを)求めるなんて、少しばかり愉快じゃないか。


「オリオン…」

「なんだい…? スコピー」





妙な、少しの間の後

「いや、何でも無い」

(ああ、そう言う事にしておこう。 なんて、めんどくさい性格をしているんだろう?)

なんだか、無性に可笑しくなってきて 思わず、クススッと笑ってしまった。

「何が可笑しい!?」

スコピーの怒ったような、戸惑ったような声。

「いや、何でも無いよ」

そう言って 俺は 振り返り、スコピーの額にキスをした。


『ぶるぅわぁぁぁァあ!!』

途端に スコピーの大声が 俺の寝所に木霊したのは言うまでも無い。

(…あっ、言っちゃった)




【抱き枕】   了



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