残念な時帰呼が綴る 残念な感じのON>OFF生活


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こんばんわ 時帰呼です。

先日の バトンを りょうさまに受け取って頂きました。

お名前を書く時に とてもドキドキだったのですが
広い御心で 快く受け取っていただき 嬉しい限りです。
ありがとうございます。 

涙さまや ぱぴこさま 中峰いちさま 紫織さま

和・地平線の皆様がた ありがとうございます。

これからも どうぞよろしくお願いいたします。


さて 本日アップするのは、 スコオリSSです。

私は このように書くモノが バラバラですが、
実際問題 いったいメインカプは何なんだ? って感じですね;;

本当のところ 当サイトの一押しは ポリュさん前提のスコオリとなっているのですが
Moiraの キャラ達全てを 等しく愛しているので 色々と書いてしまいます。
早い話が 雑食なのでしょう。;;;

それでも お付き合い頂けるという心優しい方は
以下へ お進み下さいませWW


「ねえ… スコピー」

桜色に上気した肌を小刻みに震わせて、 オリオンは 熱い吐息をひとつ吐くと言った。

 時は 三月。 暖かい日差しが射す中庭に面したスコルピオスの寝所にも 春の足音が聞こえ始めていたが
窓辺から吹き込む風は 今だ肌寒さを感じずにはいられない。
しかし、事の終わった後には 其れもまた心地よく感じられ、 まだ冷め遣らぬ余韻に浸ったままスコルピオスは
傍らの水差しから ぐいっと冷たい水を喉に流し込むと寝台から抜け出し 手早く衣服を身に着けた。
間も無く隣国の特使と謁見の予定だ。グズグズしている暇は無い。   

「…… 何だ?」

 身づくろいを終えたスコルピオスは、普段ならば けして手にすることの無い
豪奢な金銀で華美に彩られた剣を腰に提げながら 先程のオリオンの問いかけに応えた

 冷たくなり始めた汗ばんだ肌と乱れた髪を そのままにオリオンは、
緑がかった青い瞳で 振り向きもせず立ち去ろうとするスコルピオスの背中を見つめながら 先の言葉を続けた。

「俺さぁ アナトリアの武術大会に 出てみようと思うんだ」

「… お前がか…?」

昨夜 自分を抱き締め 荒々しく攻め立てた男の物とは思えぬほどの冷めた物言い。
(ふぅっ と 心の中で オリオンは、 溜息を ひとつ吐く)

「ああ… いけないか? スコピー」

無言の背中が 先を即している…


「……で ものは相談なんだけど、武術大会に出るには、ある程度の世に知られた名声か 有力な後ろ盾の推薦が必要なんだ」

「ふんっ お前は そういった下らぬ事には 興味ないものとばかり 思っていたのだがな」

 少しばかり 機嫌が悪くなりかけているようだ。
このタイミングで この話を切り出したのは いささか拙かったかもしれないなと思いながらも
今更 吐いた言葉を 引っ込めるわけにもいかない。
オリオンは ひとつ 大きく息をすると 思い切って率直に頼む事にした。

「スコピー あんたの 推薦状が 欲しいんだ」

「断る! 」

(おいおい 即答かよ!?)

 スコルピオス、いわずと知れた アルカディアの赤き毒蠍。
悪逆非道のバルバロイどもでさえ 其の名を聞けば 悲鳴をあげて逃げ出すほどの残虐なる死の使い。
もっとも 味方にすれば これほど心強い男は居ない…が 一度へそを曲げたら 梃子でも その意思を変えることなど出来ない。
言うなれば ただの頑固親父でもある。 これは 不味い展開だ

「必要有るまい… 栄えあるアルカディア弓兵部隊隊長オリオン、この肩書きで不足は無い。
 これで 不足だという恐れを知らぬ奴がいたならば 私の前に 連れて来るがいい!
 まぁ そのような命知らずは アナトリア如きには 誰一人居ないだろうがな」

「えええ!? あ・ いや まぁ そう事を荒立てる事も無いと思うんだよね!
 ちょっと 一筆書いてくれれば いいんだけど!
 あああ… いや やっぱり自分で何とかするよ スコピー」

 ふううっ と 今度はスコルピオスが ひとつ深い溜息を吐くと、くるりと振り向き
ズカズカと大きな足音をさせて オリオンの寝そべる寝台に 取って返してきた。

「やややっ ゴメン! ホント謝るよ 馬鹿な事を言いました! 反省します!」

「何と 書けば良い?」

「えっ!?」

 両の手で頭を庇っていたオリオンは 其の言葉が信じられずに、眼前に仁王立ちするスコルピオスを 恐る恐るそっと見上げた。
常から感情を面には出さない彼の表情を読み取るのは 並大抵の事ではないが
長年寄り添ったオリオンには 其の時 なんとなく解る物があった。(ああ… 何か 企んでいるぞ)

此処アルカディアでは なかなか手に入れるのは難しい大きな分厚い一枚板で設えた
しかしながら 一切の無駄を省かれた造りの文机に向かい、スコルピオスは一気に推薦状を書き上げると
オリオンの眼の前に それを差し出して言った。

「知っているか? 各国家の王族は 無審査で 出場出来るのを」

「… いや まぁ、 知ってるけど…」

「では、お前の背中に さる王家の紋章の刺青が刻まれているのを、 お前… 知っているか?」

「俺の背中に!?」
 
 知っているかと聞かれても 自分の背中なんて しげしげと見たことのある奴なんて そうザラには居ないだろう
何の事を言っているのか理解できずに 俺が呆けた顔をしている間にも スコピーは続けた。

「随分 以前になるが… そうだな、お前が生まれた頃の事だろう。実に下らぬ話だが あるひとつの神託が下された。
 それは ある特異な天文現象の最中に生まれた赤子を皆殺しにせねば 世界が滅びるという、どうにも眉唾物の戯言なのだが
 愚かにも諸国の王は 其れを真に受け、揃って 文字通り愚行に走ったのだ。
 まぁ その神託の出所が レスボスの神殿だったのだから 愚者どもには無理からぬ事なのだろうがな」

 自分の尻尾を追いかける子犬のように 俺が何とか自分の背中を見ようと
くるくるとその場で廻っているのに構わず スコルピオスの話しは更に続いた。

「幾つかの 少なからぬ王族の中に 折悪しく その瞬間に 我が子を授かった者がいたらしいが
 市民や奴隷の子は殺せても 我が子を殺す事が出来ずに 遠い国へ 里子に出したり、或いは 捨てたりした者が有ったのだ。
 しかしな、王家の者とはいえ、一度 裸で庶民の中に捨てたならば 見分けの付く者など居らぬ。
 再び我が子と廻り合うことを望んだ王家の者は 我が子の身体に標しを刻み込んだそうだ」

(何だって!?)

「ぎゃはははは! それっ 最高!! スコピー、あんたでも そんなギャグをかますんだ!?
 お・俺が亡国の王子様!? ひーひー 止めて! 止めてェ!! 腹がよじれて 死んじまうぅー!!!」


しかし この後、起こる事が分かっていれば のんきに腹を抱えて笑っていられる場合ではなかったのだが…

まぁ、【Moira】のみぞ知るってか! …ってやつだろうな。


  ……… to be continued.


     
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