残念な時帰呼が綴る 残念な感じのON>OFF生活


総閲覧者数: 現在の閲覧者数:

2017/051234567891011121314151617181920212223242526272829302017/07


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
すいません。またまた寝落ちした時帰呼です。

おはようございます(^0_0^)

今回は 以前のブログで アップしていたSSを 再度アップし直しという手抜きです。 ごめんなさい;;;
内容は、イーリオン脱出後 海に出たエレフ、ミーシャ、オリオンの三人組でしたが ある事件をきっかけに 三人離れ離れとなってしまい。 たったひとりになったオリオンが 自分に仇なした人間に復讐をしていたという捏造設定のお話です。 其れでもよろしければ 以下へお進みくださいませ。




【放たれた矢の行方は / その1】



「楽勝だぜ」

鼻歌のひとつでも 歌いたい気分だった。 だが目立つ事はしたくない 手製の弓を路地裏に捨てると オリオンは表通りに出た。 あとは 何食わぬ顔で立ち去るだけだ

道行く人々は皆 たった今 この町で起こった事件の噂を聞きつけ 野外劇場に向かって行く。 途中 慌ただしく駆けて行く何人ものアルカディア軍兵士とすれ違ったが まだ 少年のオリオンに注意を向ける者は いなかった。


「それにしても簡単な仕事だった・・・」


あの時の仕打ちは 決して忘れない。 奴に鞭打たれた背中の傷は 風の強い日には 今でも痛みに疼くのだ。
どうやら 奴は あのイーリオンの後も 散々 悪どい事を繰り返してきたのだろう。 高い塀に囲まれた野外劇場の周辺には 多くの兵士が配され 奴に恨みを持つ者や 政敵からの刺客を寄せ付けないように厳重に警備されていた。

だが このオリオン様に掛かれば何という事もない。 満月のように弓を引き絞り、まるで天空の神々に射掛けるが如く矢を放つ!(もちろん 風は計算済みだ)


やがて頂点を過ぎた矢は落下を始め 哀れな犠牲者の ほとんど真上から命中するという寸法だ。


「これぞ オリオン流弓術の極意! 弓が撓り弾けた焔 夜空を凍らせて討ち!!」





「技名 長ぇえよ バ~カ!」



・・・という あの日の 懐かしい声が聞こえたような気がして オリオンは 思わずニヤニヤ笑ってしまった。




「ほほう 大したものだ・・・」

其の声に顔を上げると 行く手に大きな影が立ちふさがっていた。



 *******************



最近 あちこちで起こっている暗殺事件

いずれも 手製の弓矢による射殺

一見 何の繋がりも無いかのように見える 一連の被害者達



スコルピオスは 自分自身で調べ上げた資料を眺めながら 眼を閉じ じっと考え込んでいた。



    黙考・・・・・・

不意に スコルピオスの片方の眉が ピクリと跳ね上がり、手にした資料をテーブルに置いた。



「なるほど 面白い・・・」



被害者は いずれもイーリオン城壁建設に関わった者ばかり。


最初は 堕落した神官  次に 退役した兵士  そして 悪徳商人



ならば 話は早い。 犯人の目の前に 人参をぶら下げてやろう・・・



 *******************



オリオンが 目覚めたのは、 やたらとフワフワで 身体が埋まりそうな豪奢な寝台の上だった。

首筋の鈍い痛みに顔をしかめながら オリオンは辺りを見回した。


どうやら遂に ドジを踏んじまったらしい。 しかし どうも様子が 変だ。




獣油を燃やす灯火に照らし出された 見慣れない薄暗い部屋の中、山済みの書物の向こうから声がした。

「大したものだ・・・」

壁に映る影がユラリと動き 声の主が姿を現した。


少し吊り気味の赤い瞳 赤い髪を 三つ編みにした男

その男の顔には 見覚えがあった。

いずれ 打ち倒すべき憎き王家の一族、アルカディア王の側室の子、不遇の王位継承者、残虐なる赤い蠍



「スコルピオス・・・!?」


「呼び捨てか・・・ まぁ 良い・・・」

スコルピオスは 片方の眉を ピクリと上げて言った。



「お前の放った矢は、あやつの左鎖骨辺りから 心臓を 正確に射抜いていた。 本人は 何が起こったのか判らなかったのか キョトンとした顔のまま 死におった。 いや、大した腕前だ」

部屋中に立ち込めた香りが オリオンの鼻を衝いた。


「あいつの隣で 見ていたのか?」


スコルピオスは またも眉を吊り上げ言った。

「ああ 見ていたとも 私の用意した餌に お前が 食いつくのをな!」

何ということだ・・・ では この男は 俺の狙いを 始めから知っていたんだ。



「知っていた上で 自国の人間を 見殺しにしたのか!?」


オリオンは 目の前で 愉しそうに話している男に聞かずにはいられなかった。


「見殺しか・・・ 面白い事を言う・・・ お前が殺したんだろう? 少なくとも お前に非難される謂れは無いと思うのだがな?」

スコルピオスは 小首を傾げ ニヤリと 笑った。

「あやつは アルカディアに取り憑き 私腹を肥やし成り上がった下らん男だ。 生かして置いても 害にしかならぬ。 いずれ粛清せねばならなかったのだ。 お前の御蔭で手間がはぶけた・・・  礼を言うぞ!」




【放たれた矢の行方は / その1】 ……… to be continued.


 


スポンサーサイト
 コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。