残念な時帰呼が綴る 残念な感じのON>OFF生活


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 はぁーい! 寝落ちの激しさに 磨きが掛かって来た時帰呼でっす!←ナチュラルハイ;;;

おはようございます(^0_0^) 本日 アップするのは またまた手抜きな事に 以前のブログでアップしていたSSです。 それだけでは申し訳ないので 今回アップするにあたり 加筆修正しております。

内容は 勢力を拡大しつつあるとの奴隷軍の噂を聞き 何故だか 妙な胸騒ぎを感じたオリオンが 一人で様子見にやって来た…

そんな感じですが、もし 宜しければ 以下へおすすみくださいませ。

 なんて事を言っている内に またもや 集金時間が近付いて来ました。 ではでは! でゅわ!!








【放たれた矢の行方は… / 蒼天】・・・ (その1)



おかしな噂を 聞いた



なんでも 【紫眼の狼】とかいう すかした二つ名を持つ奴隷出身の俺くらいの若い男が、やはり元奴隷の虐げられた人々を率いて連戦連勝の快進撃を続け このアルカディアに 迫っているという…

馬鹿な噂だ…、

俺は 知っている…

奴隷連中ときたら 日々生きる事しか見ていない。 強い者にはへつらい、弱い者からは 其の日の食事の僅かばかりの水のように薄いスープさえ奪い取り 其の上 夜になれば 疲れ切っているはずなのに あっちの方だけは やたらと元気で 自分より弱い者を欲望のはけ口にしやがる。

詰まりはだ! 卑怯で根性無しの負け犬どもというわけだ。

そんな連中を纏め上げ 権力者に歯向かうとは信じられないし、もし事実だとしたら なんともご苦労様としか言いようがない話だ。


キリキリと弓を引き絞り ヒョウと 矢を放つ。

放たれた矢は 何時も通り 金的を射抜くかと思われたが、極僅かに 右へ逸れた。


「紫眼の狼か…」


オリオンは 毎朝の日課の練習を 早めに切り上げると 自室に戻った。


「朝メシは 久しぶりに市場で取ろう」

奴隷時代に ただ一度きり食べたマキェイナス爺さんの焼きたてが売りなのに 何故か ガチガチに硬いパンを急に 食べたくなった。 オリオンは 自分で身支度を整えると 部屋付きの召使に言った。


「暫く留守にすると スコピ… いや スコルピオス殿下に伝えて置いてくれ」



 *****



【紫眼の狼】とやらが率いる奴隷軍は オリオンの想像とは随分違っていた。

何とも拍子抜けな事だが、連中の野営地の場所は それほど苦労せずに見つける事が出来た。 やろうと思えば アルカディア軍の総力を挙げれば この程度の軍ならば一捻りだろう。 其れをしないという事は アルカディアの怠慢か油断に他ならないと言える。 俺やスコピーならば 簡単に叩けるうちに 叩き潰してやるんだが この度わが軍の指揮を撮る事になった獅子王殿下は 気にも留めていないようだ。   

まぁ、それも頷ける部分もある、 所詮 奴隷どもの寄せ集めにすぎない奴隷軍の様子ば、たぶんその多くは 戦利品なのだろう 各自 思い思いの武器や防具を身に着けた数百名の荒くれ男達が大半を構成してはいるのだが 其の一団の後には 女や子供、老人 果ては 諸国の文物を売り歩く旅商人の一団が付き従っていたのだ。 寄せ集めの軍だとは言え、この連中につき従って移動していれば この商人たちを襲おうなどと言う命知らずの山賊など居ないだろうからな。

更に 岩陰に隠れながら近付き、彼らの顔つきを観察すると、ヘレーネや見た事も無い扁平な顔つきの妙な異民族、バルバロイ その他 色々な民族で混成された一大キャラバンであることが 直ぐに判った。



「…っで?

何処に いらっしゃるんだ? その【紫眼の狼】は?」

その時、おいらが隠れて様子を伺っていた背後の草むらが ガサリと音を立てた。

「おい!! 小僧!!」

その声に 振り向こうとした途端 ゴッと 首筋に鈍い衝撃をうけた。



*****



なんだか こんな事が 以前に 何回も在ったような気がするなと思いながら オリオンは 鈍く痛む首筋を撫でていた。

「閣下!この者です。 先程 報告した怪しい振る舞いをしていたという者は!!」

ボロボロの天幕の中で気が付いた時には 俺を見張っている数人の男に囲まれていたのだが、俺が目を覚ますと男たちに何事か耳打ちし立ち去っていた ひと際目だった風貌の… 確か オルフと呼ばれていた金髪碧眼の若い男が 興奮した様子で そう言いながら 天幕の入り口から再び入って来た。

後から案内されて来たのは、オルフより 頭ひとつ背の高い がっしりとした体格の銀髪の男だった。

その銀の髪には 幾筋か赤紫色のメッシュが混じっている。 付け毛か 染めているのでなければ そんな髪の男は そうそう居ないだろう。

(何となく そんな気がしていたんだ)

「よぉ~う! やっぱりお前か 不細工ちゃん!!」

そう、俺が陽気に呼びかけると オルフは眼を見開き オリオンに喰ってかかろうと身を乗り出そうとした。

「な なナっ! 何だって!? 閣下に 向かって! 不さぁぃ!?」

オルフの野郎が 素っ頓狂な声を上げる。よほど 閣下に心酔しているらしい。

「いいんだ オルフ、 コイツは 私の昔の知り合いだ」

俺に 掴み掛からんばかりのオルフを宥めながら 数年ぶりに会う旧友である銀髪の男=エレフが 目を細めて近づいてきた。

(確かに 不細工だ…) オリオンは思った。

昔は どんなに辛い時でも エレフは こんな暗い表情を見せた事が無かった。



*****



「自由にしてやれ」

閣下様が そう言うと オルフは渋々足枷を外して下さった。

「やれやれだぜ」

オリオンは ぼやきながら、すっかり痺れてしまった脚を ゆっくり擦って時間を稼ぐ。 とにかく この脚が 回復しなければ どうにもならない。

いくら閣下様の友人でも アルカディア軍の人間だと判ったら、只では済まないだろう。

「それにしても、お前も 偉くなったもんだな エレフ。 ミーシャは 一緒なのか?」


「エレフ…?」

オリオンが 怪訝そうな顔をする。 どうやら エレフの奴、今は別の名で通っているらしい。


「何をしに来た?」

眉を寄せ エレフが 問う。 どうやら旧交を温めようという気分ではないらしい。


「本当に 偉くなったもんだ! 質問に 質問で返すとはな…。 すっかり昔とは 変わっちまったというわけだ」

「お前は変わらんな…、オリオン」

その名を聞き オルフは顔色を変えた。

「オリオン!? まさか アナトリアの武術大会で優勝した… あの、オリオン!?」

(あちゃ~ なんでバレたんだ!? 嗚呼 有名人は辛いぜ)



「そういえば、オリオンは アルカディアの弓兵隊隊長だったはず! 閣下!?」

まったく…、オルフは見かけによらず 結構な事情通らしい。






【放たれた矢の行方は… / 蒼天】  …… to be continued.



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