残念な時帰呼が綴る 残念な感じのON>OFF生活


総閲覧者数: 現在の閲覧者数:

2017/051234567891011121314151617181920212223242526272829302017/07


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
おはようございます(^0_0^)

私は 自動車関連の仕事をしているのですが、自動車業界の節電の影響で 今週から 土日出勤 木金休みになった 何だか妙な気分の時帰呼です。

私が 更新をさぼっている間にも 沢山の拍手を頂き ありがとうございます。 これで、休日変更にも負けずに頑張っていけます。


さて、ふと気付くと いつの間にやら七月=夏真っ盛り。 私は テレビはほとんど見ないし、エアコンなどは苦手なので パソコンと冷蔵庫以外には ほとんど電力を消費していないつもりですが 仕事の関係は別問題ですが。


それにしても 混迷する管政権 そんな事をしている暇などないと思うのですが、今 この状況を 何の問題も無く対処できる政治家など居ないと思うので 政権闘争などしていないで 早く復興対策を打ち出して欲しいのですがね。 民間では 各種産業界や 陛下や魔王様の様なアーティスト あるいは 一般のボランティアの方々は 震災後 すぐに行動に移して 被災地復興のために動いているというのに 日本の政治は いったいどうなっているのでしょうね?


さて、今週は 休みの切り替えの最初の週という事で 金曜日と土曜日が お休みだったのですが、やっぱり原稿が進んでおりません。 申し訳ないです。

【境界】のほうも 大して書き進んでおりませんが、一応 前回の続きをアップさせて頂きますので。 宜しくお願い致します。





【蒼き月 金色の竪琴 /第五夜 境界】 その3 



返す返すも残念なのは、若いうちから もっと真面目に勉強しておけばよかったということだ。 いや、人並み以上には 努力してきた心算だった。 神殿の奥深く 最早 誰もが忘れ果て埃にまみれた古文書を紐解き、或いは 老いぼれた老神官の世迷い事のような口伝えにも耳を傾け、誰よりも長く 神に祈りを捧げて来た自負がある。

けれど、只の一度として 神の姿など見た事は無く、奇跡のキの字さえお目に架かった事など無い。 嗚呼 それなのに、何故今になって このような恐ろしいモノに出くわさねばならないのか? 眼の前には 見るも無残に変わり果てた かつて人間だったモノどもが 腐って白濁した眼を不気味に光らせ 我ら二人を取り囲んで呪詛の言葉を唱投げ掛け続けている。 

いやいや、其れは お門違いというモノだ。 何も お前さん方を殺したのは 私ではない。 戦乱に巻き込まれたのか はたまた 疫病に冒されたのか、単に年老いて寿命が尽きたのかは知らないが 私の知った事ではない! …と言ったところで、こいつらが聞く耳を持つとも思えぬし、文字通り耳が腐り落ちてしまった死人もいる。 おお!何とおぞましいことだ!!

ミュロスに頬を叩かれて悪態を吐いていたネストルだったが この状況の中 長年の習慣からか 或いは溺れる者は藁をもなんとかやらってやつかもしれぬ、無意識のうちに胸の前で両手を組み 神官の職を失ってから二度とする事も有るまいと思っていた神への祈りを捧げていた。 確かに 遠の昔に神の存在など毛頭信じられなくなってしまってはいたのだが、これほどあからさまに怪異が眼前で起こったのでは 二度目の趣旨変えをしたとしても仕方ないだろう。 ネストルが捧げた苦し紛れの祈りの所為か、死人の足元で真っ赤に燃え上っていた焔が色
を変え 青白い焔となった。 

ミュロスは 恐るおそる手を伸ばし 護符の放つ焔に手をかざしてみたが 何の熱も感じられない。 これは この世ならざる不浄のモノのみを焼き払う清浄なる力の発現なのだ。

「信じられぬ…」

先程、ネストルに 己の力を信じよと言ったミュロスであったが ミュロス自身が此の奇跡を目の当たりにしても信じられぬ思いでいっぱいであった。 なにより、路上で商売をしていたらしい胡散臭い男に これほどの力があるとは とても信じられぬ事だ。 この男が言うように かつて神職についていたというのも あながち口から出まかせではないのかもしれぬ。

とはいえ、其の力も かなり不安定な物らしい。 ネストルの心の動揺に敏感に影響され 護符の焔は刻々と色を変え揺らめき 風に揺れるように消えそうになるかと思えば、突然 音を上げ燃え盛っている。 いずれにしても 此の地獄から甦った死人どもを地の底へ追い返すほどの力がある訳ではないらしい。

「お前さんは 此処に居てくれ」

「なんじゃ? 私を置いて 逃げようとでも言うのか?」

途端に 護符の焔が勢いを弱めた。

「そうではない。 お前さんにも聞こえるじゃろう? 人々の悲鳴が。 どうやら 奴らが固く閉ざされた人家の扉を破って 街の住人を襲っているらしい。 わしは助けに行かねばならぬ」

ミュロスが そう言うと ネストルは まるで子供のように震えながら叫んだ。

「置いて行かないでくれ!」

「そうではない。 お前さんの力なら 此の焔の結界の中に居れば大丈夫じゃ。 わしだって 本当は行きたくは無いが あの助けを求める声を聞いたのでは仕方がない。 これも…」

「これも…、って なんじゃ?」

「いや、なんでもない。 それよりも これに お前さんの力で祝福を与えてくれ」

ミュロスは 手にしていた杖をスラリと抜き払うと ネストルの眼前に黒き刀身を差しだした。 其れは 葦の葉のように細く長く 一見 頼りなげに見えたが 雨に濡れたような黒々とした光を放っていた。

「見た事も無い剣じゃが こんなモノを隠し持っているお前さんは いったい?」

「これ以上、話をしている時間は無い。 もし この夜を お互いに生き抜く事が出来たならば、詳しく話してやろう。 頼む!!」

「分かった!」

ネストルは 差し出された剣に両手をかざし、なにやら 聞いた事も無い言葉で呪文のようなモノを唱えた。 すると忽ち、黒き刀身は ぼうっと青白い焔をを纏ったかのように燐光を放ちだした。

「なんじゃ? 其の呪文は?」

「今は そんな事を話している暇なぞ無いのじゃろう? 早く行ってくれ」

先程の自分の台詞を そのまま返されたミュロスは苦笑いをした。

「そうだったな。 では、行ってくる!」

「必ず、戻って来てくれよ。 爺さん!」

「わしを爺さんと呼ぶな! わしの名はミュロスじゃ!」

そう叫ぶと ミュロスは 聖なる燐光を放つ黒剣を構え 二人を取り囲む死人どもの中に切り込んで行った。

    

   【境界】その3 …… 了


     
スポンサーサイト
 コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。