残念な時帰呼が綴る 残念な感じのON>OFF生活


総閲覧者数: 現在の閲覧者数:

2017/07123456789101112131415161718192021222324252627282930312017/09


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

こんばんわ(^0_0^)グダグダ生活持続中の時帰呼です。

さて、先週からツイッターにて【ネストル】という手抜きタイトルでSSを書いているのですが、ここらで 一回纏めてブログに掲載しておこうというだけの お手軽更新です。 まぁ、TLをさかのぼってみるのも大変なので 自分用とも言えますがww

舞台は『風の都イーリオン』 奴隷軍の猛攻撃を受け さしもの難攻不落の要塞都市と言われたこの都も陥落し、今や死屍累々の惨憺たる姿をさらしていました。 所々には いまだにくすぶり続ける焔と立ち昇る煙の中 死骸を積み上げた山の中から這い出してきた男が居ました。 彼こそ 誰あろう!かつては飽食と色欲の限りを尽くしていた神官ネストルでした。 奴隷軍に抵抗した兵士やイーリオンの支配階級の権力者達が 奴隷軍に殺された後にも このゴキブリ並みにしつこい生命力をもった男は生き延びていたのです。 しかし、安心したのもつかの間 少しばかり注意力が足りなかったようで 背後に立つ金髪碧眼の奴隷軍参謀の存在に気付いていなかったのでした。    

あ、ブログに再アップするにあたり タイトルは【渇き】に改題させて頂きますww


【渇き】 前篇




死体の山から這い出して来た男「ヒョッ ヒョッ ヒョッ! 神に愛されし このネストル様が そう簡単に死んでたまるものか」 オルフ「貴様 そこで何をしている?」 男「ウヒョッ!?と・通りすがりの死体でございますぅ〜」

オルフ「閣下! イーリオン残党を掃討中に 自分を死体だと言い張る胡散臭い男を捕らえました!」 アメティ「これは これは、懐かしい顔を見たものだ」 オルフ「如何致しますか?」

オルフ「見たところ神殿に仕える神官のようですが、みせしめに処刑いたしますか?」 ネストル「ひぇぇっ!」 アメティ「妙な事を言うな… 死体を これ以上殺すことなど出来はすまい」

オルフ「…しかし!」 アメティ「本人が そう言っているのだから これより確かな事はあるまい」 ネストル「私をどうする心算だ?」 アメティ「…。死体は死体らしく扱ってやろう」



ようやく一日中ギラギラと輝いていた太陽が西の地平に没し気温が下がり出したが。 山積みにされ腐り始めた死体が放つ熱と臭気がネストルを包み込んでいた。 シリウス「おい、生きてるか?」

ネストルのひび割れた唇が微かに開いた。 ネストル「…死人が、喋るわけ…なかろう?」 シリウス「まだ、そんな減らず口がきけるのか」 シリウスは呆れて苦笑いをした。

シリウス「ほら…」 シリウスは手にした木彫りの椀をネストルの口に押し当て 水を少しばかり流し込んだが ネストルの渇き切った唇は その大半を零してしまった。

それでも 二日間も炎天下に放置されていたネストルにとっては命の水 朧に宙を泳いでいた視線に微かに生気が戻った。シリウス「閣下は こんな酷い事をなさる人ではなかったのだが…すまん…」

ネストル「は・ははは…は、どうやら お前達は 何も分かってないらしいな」 ネストルは横たわったまま シリウスの瞳を見据えて言った。ネストル「気にする事は無い、貴様ら奴隷もまた我等と同じ人間だったと言う事だ…」

シリウス「どういう意味だ?」 ネストル「全ての民に自由を! …だと? ふふん… 笑わせる。 お前達の唱えるお題目は ご立派だかな… 見ろ! これを!」 ネストルは シリウスの眼前に両手を掲げて言った。

その手には重々しい手枷がはめられ 肉に食い込み血が流れている。ネストル「かつて虐げられし者とはいえども ひとたび力を手に入れれば その魔性に囚われずにはいられない。 それこそが人間の性であり業なのだ」

オルフ「黙れ!」 シリウスが その叫び声に振り向くと、そこには怒りに頬を紅潮させたオルフが拳を握り絞め 立っていた。オルフ「我等が…! いや、閣下が 貴様らケダモノと一緒だと言うのか!?」

ネストル「おやおや、ひとの話しは よく聞くものだぞ。お前の愛しい閣下がケダモノだと言っているのではない。我等人間の本性がケダモノと等しいと言っているのだ。ひとつ聞くが、お前さんがた奴隷軍の勇猛果敢な戦い振りの噂をな」

ネストル「だが同時に耳に入って来るのだよ。掠奪 破壊 婦女子への暴行等の良からぬ噂。貴様らの戦が今までの支配者が行ってきた戦と どう違うと言うのかね?」 オルフ「黙れ!黙れ!黙れッ!!」 オルフは腰に提げた細身の剣を抜くとネストルに駆け寄った。

シリウス「待て! 抵抗出来ぬ者を手に掛けるなど 許す事は出来ぬぞ!」 血相を変えたオルフと薄ら笑いを浮かべるネストルの間に割って入ったシリウスは 普段冷静なオルフの瞳の色を見てゾッとした。その色は 淡い空色から閣下と同じ紫へと変わって見えたのだ。

オルフ「そこを退け!シリウス!」 尋常ではないオルフの様子にシリウスもまた、剣を抜かねばならなかった。 オルフ「抜いたなッ!シリウス! 貴方は そんな男を守ると言うのか!?」 シリウス「同じ事を二度言わせるな!オルフ」

オルフ「あんたは いツモ そうだ!ヒトを見下してッ! 閣下のオ傍に仕えルニ もっとも相応シイのは ワタシだと言うのに!」 シリウス「オルフ! どうしたんだ!?何の話しをしている?」シリウスの剣の切っ先は真っ直ぐにオルフに向けられている。

ネストル「ほぉう、結束堅い奴隷軍の二将が 相歯む様を見れるとは 望外の…」 シリウス「お前さんは 黙っててくれ!」 ネストル「ヘイヘイ…」 ジリジリと間合いを詰めるオルフの剣先もまた シリウスの眉間に向けられ ユラユラと揺らめくような殺気を放っていた。



スポンサーサイト
 コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。