残念な時帰呼が綴る 残念な感じのON>OFF生活


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こんばんわ 時帰呼です。

今日は 初めての ジョジョSSです。

今まで ほとんど 触れてきませんでしたが
このブログは ジョジョのファンサイトでもあったんですねWW
 

…と言う訳で 以下 ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティールボールランSSです。


よろしければ どうぞ…



******




勝ったと思ったのが 間違いだった

こんな事で 俺の人生が終わってしまうのか?



アメリカ大陸を横断するレールの上を疾走する汽車の巨大な車輪が
視界いっぱいに迫り来る。

 
その銀色に光る滑らかな金属の表面を ディオは 見つめながら思った。


ついてない人生だったなんて 愚にもつかない回顧をするつもりはない
どんな環境だろうが それを踏み台にして 此処まで来たのだから

今まで 出会ってきた あの くそったれなゲスどもに感謝しても 良いぐらいだ。


「俺は 全てを 手に入れ、 王の中の王になる」

血反吐を吐き 泥にまみれ 天の星を睨み 誓った言葉


何度も 何度も つかの間の栄光を勝ち取りはしたが 俺が手に入れたいと渇望したのは
こんな下らないモノではないはずだ!


    
だから 俺は どんなに汚い手を使ってでも 勝ち続けて来た。

一度として 負ける事など 考えたことも無く…


そして 俺の周りには いつでも
俺の勝利を称賛する愚か者どもの醜い笑顔が 取り囲んでいた。



走馬灯のように 脳裏を駆け廻ろうとする過去の幻影に このまま捉われてしまえば
それは 一瞬で 終わるのだろう


至極 簡単な事だ


このまま、運命の流れに身を任せてしまえば

全ては…  お ・ わ ・ る



煌めく銀輪が ほんの1フィートの距離に迫った時


ディオは 理解した。



恐竜化する事が ディオのスタンド能力の 本質ではない。

それは 表面上に見える ディオの能力の ほんの一片

仮初めの、複製された、しかしオリジナルと寸分違わぬ能力
 

死に直面した瞬間 ディオの脳内に 大量のアドレナリンが分泌され
其れは 心臓を 早鐘のように鼓動させ
脳内物質を乗せた血液の激流が 体内を駆け廻った。


今 ディオの感知する時間の流れは 極限まで引き延ばされ
コンマ数秒の間に 幾千万 幾億の 事象分岐点の可能性を分析し


この世の 全ての原理を 理解した



ディオの脳へ 何処か 人知を超えた処にある真理の宝物庫からダウンロードされた其れは
ホモサピエンスの脳内の記憶容量を はるかに超越した量であったから
その大半は ためらいもなく即座に破棄され、
現在の状況を打破するための 最善の選択がなされた。



そう ディオの真の能力とは 全てを理解する事なのだ。



避けられぬ運命の軌道を疾走する 巨大なギロチンと化した銀輪とギラギラと光るレールとの間に

 ディオの肉体は挟み込まれ…



     そして 扉は開かれた




数え切れぬ 可能性の世界 パラレルワールドの扉を ディオは 苦もなく押し開くと
その向こうに広がる世界から もう一人の自分自身を引き寄せ
彼自身に 彼自身の全てを 複製し、書き込んだ。






列車の走り去った後には 無残に曳き潰され 切り裂かれたディオの身体が ボロ屑のように転がっていたが

其の哀れな轢死体の中に 最期の瞬間まで ディオの魂は 留まってはいなかった。



だが、その事実を 理解した者は、 この世に 誰一人 存在しない。

   誰ひとり…


 そう ディエゴ ブランドー 以外には 誰ひとりとして…






 【車輪の下】  ー 完 ー
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