残念な時帰呼が綴る 残念な感じのON>OFF生活


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おはようございます なんとか復活しかけている時帰呼です

オンリーの件ですが どうやら配置を 変えていただけるようで
まだ 確定ではないのですが 少しばかり 安心しました

今のところ ほとんど更新していない 当ブログですが
今後は 出来るだけ 頑張って書いて行きたいと思います

オンリー発行予定の新刊【Argyros/鳥のように 風のように】ですが
とりあえず さわりだけ サンプルとしてupしてみます

エレフ、ミーシャ、オリオンのチビッ子三人組+アルギュロス(オリキャラ)と蠍殿下が登場する 一応 シリアスな海賊話です


よろしければ 続きより どうぞ 

一、追跡者



「諦めそうもないぜ! アル!!」

前後左右に大きく揺れ動く帆柱を、ものともせずに、器用にてっぺんまで、よじ登ったオリオンが 眩しい陽光に小手をかざして叫んだ

数日前から、つかず離れず 後を追って来る大型の三段ガレー船の帆に描かれた(イカヅチをその両方の鋏でへし折っている)赤い蠍の紋章は
この距離では、オリオンの人並み外れた視力でも さだかに判別する事は出来ないが
誰の船なのかは 分かっている

もとはと言えば この船を その男から 奪ったのが 事の始まりなのだから・・

この船の船倉に積まれていた、なんの変哲もない古びたガラクタを取り返そうと 
燃え上がるように赤い髪を逆立てて 今にも、口から火を噴きそうなほど、怒り狂っている男の様子が、目に浮かぶようだ
何故 あんな物が それほど大切なのかは 想像もつかないが まぁ 価値観は 人それぞれと言う事だろう

「どうします? おかしら・・」

長年の海賊生活で潮と陽に焼かれ、くすんだ金色の髪をした男オーロが、 甲板を踏みしめ仁王立ちする 人並み外れた体躯の持ち主を見上げ 不安げに言った

「おかしらはやめろと言っているだろう!船長と呼べ!」

ちらりと 振り返り その男、アルギュロスは オーロを鋭く睨みつけた

「けど おか・・ いや 船長!
なんとかして食糧や水を、補給しないと・・
このままじゃ 俺達 みんな 日干しになっちまいますぜ」

「そうは言っても 奴らを 俺達の海賊(ねぐ)島(ら)へ 案内するわけにもいかんだろう」

アルギュロスは振り返り口をへの字に曲げると おどけた笑い顔を 俺に向けた

「エレフ お前ならどうする?」

(副官の自分を差し置いて、まだ、海賊生活に入って半年余りの子供に、意見を聞くなんてとオーロは、面白くなさそうだったが そんな事には構っていられない、こんな時のアルは 何か考えが有って、俺を試しているに違いないんだ)
アルの考えに近い提案を なんとか見つけようと頭をひねっていると 頭上から 陽気なオリオンの声がした。

「もっとあの船に近付いてくれたら
連中に 俺様の自慢の矢を 嫌って程 食らわしてやるぜ アル!」

クスクスと笑い アルは言った。
「勇ましい事だな オリオン
だがな あちらの船は厚い装甲に護られた最新式の軍船だ いくら矢を打ち込んでも 怯ませる事さえ出来ないと思うがな」

「だったら此方の船の方が 小回りが利くんだ
あいつの横っ腹に回りこんで 船首の衝角を ぶち込んで 沈めてやったらどうだい?」

名案だとばかりに 俺は勢い込んで そう提案すると アルは首を振り 肩をすくめた。

「おいおい お前達は猪突猛進しか知らんのか? いいだろう 奴らにオリオンの矢を 嫌ってほど食らわせて隙を作り この船で体当たりをするとしても その後はどうする心算だ?
向こうは軍船だ 簡単には沈まないぞ
それに あちらの船には 漕ぎ手を含めれば 三百人以上の男達が乗っているんだ
せいぜい百人足らずのこの船で白兵戦を挑んで まさか勝ち目が有ると思ってないだろうな?」

言われてみれば その通りだった。

「じゃぁ どうするんだよ アル・・」

「とりあえず こうしようか?」

アルは 悪戯っ子のような笑みを浮かべると
オーロに向き直り 大声で命令した。

「西に 進路を変更だ! 全速前進!!」

「了解!! 西に 進路変更!」

オーロが すかさず命令を復唱すると 船尾の舵取りと甲板下の漕ぎ手達が それに呼応し
今や、略奪され海賊船となった 元アルカディア水軍のガレー船『トパゾス(探索)号』は
ぎぎぃい~!! と 船体を大きく軋ませ 一路 西に進路を取った。

「ええぇ~! アル! でも そっちは・・」

俺とオリオンは 驚いて声をあげた。
それもそのはず その方角には【悪魔の森】と呼ばれる 海藻が繁茂する暗礁海域が在るのを 新米海賊の俺達でさえも 知っていたのだから。



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